1RM計算機
1RM(最大挙上重量)は、筋トレのある種目で1回だけ挙げられる最も重い重量です。実際に行ったセットの重量と回数を入力すると、推定できます。
1RMを計算
推定1RM
93.3 kg
Epley式での計算:80 kg × (1 + 5 ÷ 30)。計算式によって、結果は90 kg〜95.2 kgの幅があります。
1RMの%別の重量
「1RMの何%」と指定されたときに使う重量です。
| 1RMの割合 | 重量 |
|---|---|
| 100% | 93.3 kg |
| 95% | 88.7 kg |
| 90% | 84 kg |
| 85% | 79.3 kg |
| 80% | 74.7 kg |
| 75% | 70 kg |
| 70% | 65.3 kg |
| 65% | 60.7 kg |
| 60% | 56 kg |
| 55% | 51.3 kg |
| 50% | 46.7 kg |
1〜10回で挙げられる重量
2回挙げられる最大の重量が2RM、3回なら3RMです。1行目が1RMで、入力したセットの行は強調表示されます。
| 回数 | 1RMの割合 | 重量 |
|---|---|---|
| 1RM | 100% | 93.3 kg |
| 2RM | 94% | 87.5 kg |
| 3RM | 91% | 84.8 kg |
| 4RM | 88% | 82.4 kg |
| 5RM | 86% | 80 kg |
| 6RM | 83% | 77.8 kg |
| 7RM | 81% | 75.7 kg |
| 8RM | 79% | 73.7 kg |
| 9RM | 77% | 71.8 kg |
| 10RM | 75% | 70 kg |
7つの計算式で比較
同じセットでも、計算式によって1RMは変わります。2〜10回では6〜8%の差があり、それを超えると差は急に広がります。
| 計算式 | 推定1RM | 差 |
|---|---|---|
| Epley | 93.3 kg | 選択中の計算式 |
| Brzycki | 90 kg | -3.3 kg |
| Lander | 91 kg | -2.4 kg |
| Lombardi | 94 kg | +0.6 kg |
| O’Connor | 90 kg | -3.3 kg |
| Mayhew | 95.2 kg | +1.9 kg |
| Wathen | 93.3 kg | -0.1 kg |
要点
- Epley式:1RM = 重量 × (1 + 回数 ÷ 30)。80 kgで5回のセットなら93.3 kgです。
- 推定に使えるのは、限界近くまで行った2〜10回のセットです。
- 推定1RMは目安です。重量の設定と、伸びの確認に使います。
- どの計算式が最も正確かは、研究によって結論が分かれます。伸びを確認するなら、毎回同じ計算式を使います。
1RMの計算方法
1RM(one-repetition maximum)は、実際に測らなくても、2回以上挙げたセットの重量と回数から計算式で推定できます。初期設定のEpley式は、次のとおりです。
1RM = 重量 × (1 + 回数 ÷ 30)
例:80 kgで5回なら、80 × (1 + 5 ÷ 30) = 93.3 kgです。同じくよく使われるBrzycki式なら、このセットは80 × 36 ÷ (37 − 5) = 90 kgになります。
入力するセットを選ぶ目安は3つあります。
- 限界近くまで行ったセット:計算式の検証には、限界まで行ったセットが使われています。余力を残して終えたセットでは、実際より低い1RMが出ます。
- 2〜10回のセット:計算式はこの範囲に合わせて作られていて、10回以下のほうが正確です。それを超えると、推定値は表示されません。
- 限界の1回は、そのまま1RM:100 kgを1回挙げて、2回目はできなかったなら、1RMは100 kgです。推定する必要はありません。
1RMの7つの計算式
この計算機で選べるのは、1997年と2002年の2つの研究で実測の1RMと比較された、7つの計算式です。表のwは重量(weight)、rは回数(reps)を表します。
| 計算式 | 数式 | 80 kg × 5 |
|---|---|---|
| Epley | w × (1 + r ÷ 30) | 93.3 kg |
| Brzycki | w × 36 ÷ (37 − r) | 90.0 kg |
| Lander | 100 × w ÷ (101.3 − 2.67123 × r) | 91.0 kg |
| Lombardi | w × r^0.10 | 94.0 kg |
| O’Connor | w × (1 + 0.025 × r) | 90.0 kg |
| Mayhew | 100 × w ÷ (52.2 + 41.9 × e^(−0.055 × r)) | 95.2 kg |
| Wathen | 100 × w ÷ (48.8 + 53.8 × e^(−0.075 × r)) | 93.3 kg |
公表されたデータをもとに作られたのは、Mayhew式だけです。1992年に、大学生435人のベンチプレスのデータから作られました。ほかの式は早見表や教本が出どころで、どんな人たちのデータに基づくのかは示されていません。
- Epley:1985年にトレーニング教本に掲載された重量の早見表。研究の結果ではありません。
- Brzycki:1993年に実務者向けの専門誌に掲載された記事。
- Lander:1984年に、NSCA(全米ストレングス&コンディショニング協会)の機関誌に掲載された早見表。
- LombardiとO’Connor:どちらも1989年の教本。
- Wathen:1994年に教本に掲載された早見表を、別の著者たちが数式にしたもの。
初期設定ではEpley式で計算します。このページを公開しているiPhoneの筋トレ記録アプリ「Log」と同じ式です。2〜10回のセットなら、ここでもアプリでも同じ数値になります。
最も正確な計算式はどれか
すべての研究で最も正確だった式はありません。種目、対象者、回数によって順位が入れ替わります。繰り返し確認されているのは、次の4点です。
- 10回まで:計算式は10回以下のほうが正確です。70人を対象にした研究では、ベンチプレスでもレッグプレスでも、5回で限界になるセットから推定したときが、最も正確でした。
- 平均では正確、個人差は大きい:ベンチプレスを行った女性103人の研究では、10回以下なら、ほとんどの式で平均の誤差は実測1RMの2%未満でした。ただし個人差は大きく、10%ずれる人も珍しくありませんでした。
- 種目によって変わる:大学生67人では、7つの式すべてで、デッドリフトの1RMが実際より低く出ました。
- 式どうしでも結果が違う:100 kgを5回挙げた場合、結果は112.5〜119 kgです。
つまり、推定1RMは測定値ではなく、目安です。毎回同じ計算式を使えば、重量の設定と伸びの確認に役立ちます。
RM換算表:1〜10回で挙げられる重量は1RMの何%か
回数ごとに、1RMの何%の重量を挙げられるかをまとめた表です。1RMが100 kgなら、%の数字をそのままkgとして読めます。5回挙げられる最も重い重量(「5RM」)は、Epley式で86 kg、Brzycki式で89 kgです。
| 回数 | Epley | Brzycki | NSCAの表 |
|---|---|---|---|
| 1 | 100% | 100% | 100% |
| 2 | 94% | 97% | 95% |
| 3 | 91% | 94% | 93% |
| 4 | 88% | 92% | 90% |
| 5 | 86% | 89% | 87% |
| 6 | 83% | 86% | 85% |
| 7 | 81% | 83% | 83% |
| 8 | 79% | 81% | 80% |
| 9 | 77% | 78% | 77% |
| 10 | 75% | 75% | 75% |
3つの列の数字が一致しないのは、それぞれ別の式から作られているためです。NSCAの表はどこでも見かけますが、実測した数値ではなく、目安として広まったものです。NSCA自身が、1984年の早見表をもとにしたと説明しています。ページ上部の計算機の表は、選んだ計算式を自分の1RMに当てはめたもので、コピーや印刷ができます。
1RMの何%で何回できるか
これまでで最大規模の研究のまとめが、2024年に発表されました。269件の研究、7,289人のデータを集めたものです。1RMの何%の重量なら限界まで何回できるか、平均は次のとおりです。
| 1RMの割合 | 全種目 | ベンチプレス | レッグプレス |
|---|---|---|---|
| 90% | 5 | 4 | 9 |
| 80% | 10 | 9 | 13 |
| 70% | 15 | 14 | 19 |
| 60% | 20 | 19 | 27 |
どれも平均値です。1RMの80%では、人によって2〜3回、60%では4〜5回の増減があります。このまとめでは、性別、年齢、トレーニング歴による明確な違いはありませんでした。違いが出たのは種目で、レッグプレスではベンチプレスより多くの回数ができます。
この測定結果と比べると、NSCAの表はベンチプレスでは実際に近い一方、軽い重量とレッグプレスでは回数が少なすぎます。
1RMは何に使うのか
プログラムでは、「80%で4セット」「8RM」のように、重量を1RMの%やRMで指定することがよくあります。1RMが分かれば、どちらの書き方でも、使う重量に換算できます。
2026年、アメリカスポーツ医学会(ACSM)は、137件の研究レビューをもとに筋力トレーニングの指針を更新しました。筋力は1RMの80%以上、パワーは30〜70%の重量で伸びやすくなります。筋肥大は、週10セット以上にボリュームを増やすほうが進みます。また、伸ばすために限界まで行う必要はないとされています。限界近くまで行うセットが要るのは、1RMを推定するときです。
1RMの%で決めた重量は過去の結果がもとなので、その日の調子に合うとは限りません。余力回数(あと何回できたか)を使えば、当日に重量を調整できます。2つの方法は併用できます。回数と余力回数に合わせて使う重量は、RPE計算ツールで分かります。
ベンチプレス、スクワット、デッドリフトの1RM
計算方法はどの種目でも同じですが、精度は種目によって違います。
- ベンチプレス:最も研究されている種目です。2024年のまとめでは測定の42%を占め、Mayhew式もこの種目で作られました。
- スクワット:研究は少なめです(同じまとめで測定の12%)。回数が多いと、推定値は高めに出ます。アメリカンフットボール選手45人が平均17回行ったテストでは、すべての式で、推定値が実際の1RMを上回りました。
- デッドリフト:大学生67人を対象にした1997年の研究では、7つの式すべてで、推定値が実際より低く出ました。実際の1RMは、推定値より高いかもしれません。
バーベルでは、バーを含めた合計重量で計算します。20 kgのバーに左右30 kgずつ付けると80 kgです。バーが20 kgでない場合は、バーベルの重さのページで、バーの重さと左右に付けるプレートを確認できます。ダンベルとマシンの記録ルールは、ガイド「セット、回数、重量の記録方法」にあります。
加重懸垂と加重ディップスの1RM
自重種目では、体重に追加重量を足した合計重量で考えます。研究でも、加重懸垂の1RMは体重と追加重量の合計として扱われています(例)。
計算機で「体重を含めて計算」にチェックを入れます。例:体重75 kgで、20 kgを加重して懸垂を5回行った場合、合計重量は95 kg、推定1RMは110.8 kgです。つまり、追加重量35.8 kgで1回挙がる計算です。
注意点が1つあります。Epley式のような計算式が懸垂やディップスの1RMを正しく推定できるかを確かめた研究は、見つかっていません。体重を含めるのは研究のやり方にならったもので、その合計を計算式に入れるのはLogの判断です。こうしたセットの記録方法は、ガイド「自重、追加重量、補助重量の記録方法」で説明しています。
1RMを測定するか、推定するか
- 測定は信頼できる:32件の研究のレビューによると、実測の1RMは日による変動が約4%と小さく、さまざまな対象者で安全に測定できたとされています。一方、個別の研究では、筋肉痛が多く見られたこと、高齢者では2〜19%にけががあったことが報告されています。
- 推定に必要なのは重いセット1つ:若い男性34人では、1RMの測定後に61%が筋肉痛になり、4〜10回のテスト後には1人もなりませんでした(2002年の研究)。
- 限界まで行うセットにもリスクがある:疲れるとフォームが崩れます。
このページは計算方法を説明するものです。医師の判断や、資格を持つ専門家の指導に代わるものではありません。
Logで見る1RM
Logでは、種目ごとの詳細画面で「e1RM」(推定1RM)のグラフを確認できます。ワークアウトごとの最も高い推定値を残したグラフで、10回以下のセットをEpley式で計算しています。懸垂とディップスでは、直近の体重測定の値を追加重量に足して計算します。
計算は必要ありません。ワークアウトを記録すれば、グラフができていきます。
よくある質問
筋トレの1RMとは?
1RMは、正しいフォームで1回だけ挙げられる最も重い重量です。「MAX(マックス)」や「最大挙上重量」とも呼びます。実際に測定するか、2〜10回のセットから推定します。
1RMを計算するEpley式とは?
1RM = 重量 × (1 + 回数 ÷ 30)です。80 kgを5回挙げた場合は、80 × (1 + 5 ÷ 30) = 93.3 kgです。
Brzycki式とは?
1RM = 重量 × 36 ÷ (37 − 回数)です。重量 ÷ (1.0278 − 0.0278 × 回数)とも書きます。80 kgを5回挙げた場合は90 kgです。
Epley式とBrzycki式はどちらを使えばよいですか?
10回のセットでは、どちらもほぼ同じ結果になります。10回未満では、Epley式のほうが高い数値になります。どちらがより正確かは、研究によって結論が分かれます。大切なのは、毎回同じ計算式を使うことです。
5RMや10RMとは?
5RMは、5回は挙げられても6回は挙げられない、最も重い重量です。10RMは、10回は挙げられても11回は挙げられない重量です。計算機には、1〜10回それぞれの重量が表示されます。
1RMの80%は何回できる重量ですか?
269件の研究をまとめた2024年の報告によると、平均で約10回です。人によって2〜3回の差があります。NSCAの表では8回ですが、これは目安として広まった数字で、測定値ではありません。
12回や15回のセットから1RMを計算できますか?
正確には計算できません。計算式は10回以下のほうが正確で、それを超えると式によっては大きくずれます。もっと重い重量で、2〜10回のセットを行ってください。
バーの重さも含めますか?
はい。バーとプレートを合わせた、実際に挙げた重量を入力します。20 kgのバーに左右30 kgずつ付けると80 kgです。
懸垂やディップスの1RMはどう計算しますか?
体重を含めて計算します。重量は、体重に追加重量を足した値です。計算機で「体重を含めて計算」にチェックを入れると、結果が追加重量で表示されます。
計算機によって1RMが違うのはなぜですか?
使っている計算式が違うか、複数の式の平均を出しているためです。100 kgを5回挙げた場合、7つの計算式の結果は112.5〜119 kgです。「7つの計算式で比較」の表で、入力したセットでの差を確認できます。
1RMはどのくらいの頻度で計算し直せばよいですか?
セットの結果が伸びたら、そのつど計算し直します。同じ重量で1回多くできただけでも、1RMは上がります。最近のセットで計算し直しておけば、古い1RMをもとに重量を決めずに済みます。
参考資料
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- Mayhew et al. (2008). Accuracy of prediction equations for determining one repetition maximum bench press in women before and after resistance training. Journal of Strength and Conditioning Research
- LeSuer et al. (1997). The accuracy of prediction equations for estimating 1-RM performance in the bench press, squat, and deadlift. Journal of Strength and Conditioning Research
- Wood, Maddalozzo, Harter (2002). Accuracy of seven equations for predicting 1-RM performance of apparently healthy, sedentary older adults. Measurement in Physical Education and Exercise Science
- Mayhew, Ball, Arnold, Bowen (1992). Relative muscular endurance performance as a predictor of bench press strength in college men and women. Journal of Applied Sport Science Research
- Ware, Clemens, Mayhew, Johnston (1995). Muscular endurance repetitions to predict bench press and squat strength in college football players. Journal of Strength and Conditioning Research
- Richens, Cleather (2014). The relationship between the number of repetitions performed at given intensities is different in endurance and strength trained athletes. Biology of Sport
- Nuzzo, Pinto, Nosaka, Steele (2024). Maximal number of repetitions at percentages of the one repetition maximum: a meta-regression and moderator analysis of sex, age, training status, and exercise. Sports Medicine
- NSCA (2012). Training Load Chart
- Grgic, Lazinica, Schoenfeld, Pedisic (2020). Test-retest reliability of the one-repetition maximum (1RM) strength assessment: a systematic review. Sports Medicine - Open
- Dohoney et al. (2002). Prediction of one repetition maximum (1-RM) strength from a 4-6 RM and a 7-10 RM submaximal strength test in healthy young adult males. Journal of Exercise Physiology Online
- American College of Sports Medicine (2026). Resistance training prescription for muscle function, hypertrophy, and physical performance in healthy adults: an overview of reviews. Medicine & Science in Sports & Exercise
- Helms, Cronin, Storey, Zourdos (2016). Application of the repetitions in reserve-based rating of perceived exertion scale for resistance training. Strength and Conditioning Journal
- Robinson, Roberts, Irving, Orr (2018). Aerobic fitness is of greater importance than strength and power in the load carriage performance of specialist police. International Journal of Exercise Science